

今後のビジネスパーソンに必要な知識やスキルについて「英語」が74.5%と最も多く、次いで「リーダーシップ・組織のマネジメント能力」(67.7%)「コミュニケーションスキル」(65.5%)「問題解決力、実行力」(65.5%)と続く。「英語」を海外売上高比率別でみると、唯一8割を超えているのが「海外売上高20%以上」の企業であるが、いずれの企業層でも上位を占めており、多くの企業で「英語」が重要視されています。
企業・団体が目標とするスキルの水準として、「新入社員」「一般社員」「管理職」いずれの階層でも「挨拶ができる」が最多だが社会人歴が長くなるに従い、求めるスキルの水準が高まっています。
企業のグローバル化が進み、全社員に対し、業務上で最低限のコミュニケーションがとれるような英語力が求められています。企業期待するTOEIC L&Rスコアは新入社員460~640点、中途社員480~685点、技術部門470~650点、営業部門475~680点です、海外部門605~805点。
新入社員 | 中途社員 | 技術部門 | 営業部門 | 海外部門 | |
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TOEIC L&R | 550 | 580 | 560 | 580 | 705 |
TOEIC Speaking Test | 100 | 120 | 110 | 120 | 140 |
TOEIC Writing Test | 110 | 120 | 120 | 130 | 150 |
~ 社員の英語力把握や自ら学ぶ風土の醸成にTOEIC® Listening & Reading IPテスト(オンライン)を活用~
TOEIC L&Rでは同じ人が何度受けても、英語コミュニケーション能力に変化がない限りスコアも一定に保たれるように、スコアは一問何点といった正答数による素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理を行い算出されています。
解答データは米国のETSで採点
項目分析(アイテムアナリシス)による精度検証
統計処理によるスコアの同一化(Equating)
TOEIC® Programの開発・制作期間であるETSは世界180ヵ国以上、9,000ヵ所以上において、年間5,000万件以上のテストの開発・実施、採点を行っています。そのためETSは、多くの分野の専門家を雇用しています。TOEIC S&W、TOEIC Bridge S&Wの採点者は正式に許可を受けた大学の学士以上の学位を持ち、ELSなど、英語の非母国語者への指導経験が必要です。
採点の品質維持方法
採点前にテストを受けて合格しなければ、その日は採点することができない。
受験者1名の解答につき、各テスト3名以上の採点者によって設問ごとに評価される。
スコアリングリーダーなどが、採点のモニタリングをしている。
意思疎通に重点を置く採点基準
TOEIC® Programの各テストスコアを昇進・昇格の「要件としている」「参考としている」「新たに要件・参考とする可能性がある」企業の比率は、いずれの役職も4割前後です。
企業名/業種 | 昇進・昇格の要件 |
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A社/建設・土木 |
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B社/化学・薬品 |
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C社/食品 |
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D社/電機・精密機器 |
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E社/情報通信・通信サービス |
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F社/商社 |
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企業名/業種 | 昇進・昇格の要件 |
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A社/化学・薬品 |
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B社/情報通信・通信サービス |
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C社/情報通信・通信サービス |
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D社/不動産 |
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~ 課長500点などスコアを昇格要件化し、社内グローバル化推進~
TOEIC® Programでは、問題作成において”More Authentic”(より実際的な)というコンセプトのもと、実際のコミュニケーションで必要とされる英語能力を評価するために、現実の場面に即した状況や設定をテスト上で再現しています。
TOEIC® Programを実施している企業・団体の5~6割が、海外出張や赴任者の選抜時にスコアを要件または参考としています。
Q. 海外出張者の選抜にTOEIC® Programのスコアを利用していますか?
Q. 海外赴任者の選抜にTOEIC® Programのスコアを利用していますか?
海外部門の社員に期待するTOEIC L&Rスコアは605~805点。TOEIC S&Wスコアは、Speaking平均140点、Writing平均150点と高い水準になっています。
レベル | TOEIC L&R スコア |
企業が期待する TOEIC L&Rスコア |
コミュニケーション能力レベル |
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A | 860 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる | |
B | 730 |
805 705 605
海外部門の社員に
期待する TOEIC L&Rスコア |
どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている |
C | 470 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲では業務上のコミュニケーションができる | |
D | 220 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる | |
E | コミュニケーションができるまでに至っていない |
TOEIC Speaking & Writing Tests(以下、TOEIC S&W)は、日常生活やグローバルビジネスにおける活きたコミュニケーションに必要な、“英語で話す・書く能力”を測定するテストです。パソコンで受験した解答データをETS認定の複数の採点者が採点し、ネイティブや英語に堪能なノンネイティブスピーカーに通じるかどうかをスコアで示します。実際に英語が使われる場面を想定した問題形式になっているので、英語での「発信力」を証明できます。
「意見を述べる問題」や「Eメール作成問題」など、単なる英語力に留まらず、思考力も試される、実践的な問題です。
決められた短い時間の中で、質問に対して英語で即答しなければならない問題もあり、実社会での即戦力としての英語力を試すテスト内容です。
文法の間違いや発音ミスなどは円滑なコミュニケーションの妨げにならない限り、減点対象にはならず、「実需」に基づいた英語力を測っています。
英語を使う部署で9割以上がリスニング・リーディングだけでなくスピーキングやライティングも重視しています。
~ 人事制度×スコア。海外ビジネスを成功させる発信力に+S&W~
社員や職員に不足していたり、今後強化する必要がある知識やスキル「英語」が55.0%で最多に。
「ITスキル」「リーダーシップ・組織のマネジメント能力」「国際的なビジネス感覚」などと比べて、強化の必要性が強く認識されている。
多くの企業・団体で、英語教育や研修前後の実力診断および効果測定にTOEIC® Programのスコアを利用しています。
Q. TOEIC® Programの結果をどのように利用していますか?(複数回答)
~ 技術部門のグローバル化に向けた英語教育の成果指標としてTOEIC® Listening & Reading Testを活用~
TOEIC Bridge® Testsは、スコア表示による評価方法などのTOEIC Testsの特長を備えつつ、初・中級レベルの学習者を対象に開発されたテストです。英語初級者が多く、TOEIC Testsでは難しすぎるとお考えの場合、TOEIC Bridge® Testsの導入がおすすめです。
基礎的な英語によるコミュニケーション能力を測るテストです。
TOEIC L&Rよりリスニングスピードはゆっくりで、例としてはネイティブスピーカーが注意深く話す際のスピードです。
ビジネスシーンではなく、日常生活など身近なシーンを題材としています。
TOEIC Bridge S&Wでは、日常会話はもちろん、メール、SNS、ビデオ通話といった現代のコミュニケーションシーン、実際の場面に即した内容を出題。
時間はそれぞれTOEIC Testsの半分です。