企業・団体の主なTOEIC® Program活用目的

社員の英語力に対する企業の高い関心
企業・団体が考える重要な知識やスキル

今後のビジネスパーソンに必要な知識やスキルについて「英語」が74.5%と最も多く、次いで「リーダーシップ・組織のマネジメント能力」(67.7%)「コミュニケーションスキル」(65.5%)「問題解決力、実行力」(65.5%)と続く。「英語」を海外売上高比率別でみると、唯一8割を超えているのが「海外売上高20%以上」の企業であるが、いずれの企業層でも上位を占めており、多くの企業で「英語」が重要視されています。

企業・団体が目標とする英語スキルの水準

企業・団体が目標とするスキルの水準として、「新入社員」「一般社員」「管理職」いずれの階層でも「挨拶ができる」が最多だが社会人歴が長くなるに従い、求めるスキルの水準が高まっています。

企業が社員に期待するTOEIC® Listening & Readingスコアは、新入社員460~640点、海外部門605~805点

企業のグローバル化が進み、全社員に対し、業務上で最低限のコミュニケーションがとれるような英語力が求められています。企業期待するTOEIC L&Rスコアは新入社員460~640点、中途社員480~685点、技術部門470~650点、営業部門475~680点です、海外部門605~805点。

  新入社員 中途社員 技術部門 営業部門 海外部門
TOEIC L&R 550 580 560 580 705
TOEIC Speaking Test 100 120 110 120 140
TOEIC Writing Test 110 120 120 130 150
「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022」より
企業での活用事例

全日空商事株式会社

~ 社員の英語力把握や自ら学ぶ風土の醸成にTOEIC® Listening & Reading IPテスト(オンライン)を活用~

企業が成長を続けるためには「人財育成」が最も重要
当社は企業が成長を続けるためには「人財育成」が最も重要だと考えています。そのため、社員には様々な研修プログラムを提供しています。例えば若手社員に対しては、海外のローカル企業で3カ月就業してもらうという海外インターンプログラムがあります。海外での業務経験を通して、変化の激しい時代に求められる柔軟な対応力が身につく、また何事にも挑戦し、成長し続けることが自信にもつながると考えています。

そのほか、グローバル化への対応として、英語力強化に向けた支援も実施しています。ANAグループ共通の自己啓発プログラムであるオンライン英会話、eラーニング、アプリを使った自主学習型WEBサービスなどを活用しています。当社では英語を問わず業務上必要な資格取得や教材購入費などをサポートするため、一人あたり年間4万円を上限として補助する自己啓発補助制度も設けています。
英語力測定をTOEIC L&R IPテスト(オンライン)に一本化
当社はANAグループの多角化事業を担う総合商社として、英語力は少なくとも身につけておかなければならないツールの一つだと考えています。

そのため、社員の英語力を測る目的として、社会的な認知度が高いTOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)を採用しました。

2019年度まで年1~2回、希望者を対象に団体特別受験制度(IP: Institutional Program、以下IPテスト)を実施していましたが、コロナ禍により、会社としても集合型の試験やセミナーなどへの参加を控えることになりました。このため2020~2021年度はTOEIC L&R 公開テストやオンラインで実施できる別の英語力判定テストを自己啓発プログラムとして社員に推奨していましたが、信頼性の高いTOEIC L&R IPテストにオンラインがあることを知り、2022年度よりTOEIC L&R IPテスト(オンライン)に一本化しました。

IPテスト(オンライン)は24時間365日受験できるように設定し、受験料はこれまでのIPテスト同様に社員一人につき年1回まで全額会社負担としています(2回目以降は個人負担)。
管理職試験の認定スコアとして扱うためにAI監視サービスを導入
TOEIC L&Rスコアは社員の英語力の把握や取得目標、管理職試験の応募要件に活用しています。当社では、総合職では入社3年目までにTOEIC L&Rスコア730点を取得目安とし、管理職への転換試験の際、一つの基準としています。また、管理職では800点が取得目安となります。一定のスコアに達したから終わりにするのではなく、達成後も2年に1回は受験を推奨しています。そのほか、前述した海外出張、インターンプログラムなどに参加するには、業務での英語使用頻度など選定基準はありますが、TOEIC L&Rスコアも参考としています。

オンラインでの受験のため、社員は在宅で受験することも可能です。在宅受験の場合でも認定スコアとして扱うため、会社と受験者の双方にとって公正・公平な受験環境を整えることはとても重要です。

その課題を解消するため、AI監視サービスを利用することにしました。AI監視サービスは不正行為の防止・抑止にもつながり、また社内での集合型のテスト実施と同じように監視がついた状態での受験環境が担保されると考えました。

TOEIC L&Rでは同じ人が何度受けても、英語コミュニケーション能力に変化がない限りスコアも一定に保たれるように、スコアは一問何点といった正答数による素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理を行い算出されています。

項目分析(アイテムアナリシス)による精度検証とスコアの同一化(Equating)

 
Point1

解答データは米国のETSで採点

  • TOEIC L&Rは、日本で読み取った解答データを米国のETSで採点
  • テストの妥当性・信頼性を保つため、採点前後の項目分析(アイテムアナリシス)を通じた精度検証と、統計処理によるスコアの同一化(Equating)を実施
Point2

項目分析(アイテムアナリシス)による精度検証

  • 採点前には、無作為に抽出した解答データの正答率から設問(項目)ごとの難易度を分析
    万が一、不適切な設問が含まれていた場合は採点から除外し、採点の信頼性を確保
  • 採点後には、採点前分析の結果に基づき、統計学と心理統計学の専門家が全受験者の解答を対象にした検証を実施
    さらに、成績順グループ別の正答率を設問(項目)ごとに算出し、正答率に偏りがないかなど妥当性を確認
Point3

統計処理によるスコアの同一化(Equating)

  • 精度検証後、スコアは正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって素点を換算点(Scaled Score)に置き換えて算出
  • 具体的には、新しいテスト作成時に、以前出題した問題のごく一部を必ず織り込み、スコア算出時に新旧テストを比較することで、難易度によるスコアのぶれが生じないよう調整
上記は、TOEIC L&R公開テストにおける採点方法です

TOEIC® Programの開発・制作期間であるETSは世界180ヵ国以上、9,000ヵ所以上において、年間5,000万件以上のテストの開発・実施、採点を行っています。そのためETSは、多くの分野の専門家を雇用しています。TOEIC S&W、TOEIC Bridge S&Wの採点者は正式に許可を受けた大学の学士以上の学位を持ち、ELSなど、英語の非母国語者への指導経験が必要です。

人による採点と独自の採点基準により”伝わる”コミュニケーション力を測定

 
Point1

採点の品質維持方法

採点者は毎日「カリブレーションテスト」と呼ばれる採点の正確度を測るテストに合格しなければ、その日は採点することができません。受験者ごとにSpeaking、Writingそれぞれ最低3人の採点者が振り分けられ、TOEIC S&Wでは平均して10人が採点を行っています。複数人が採点をすることで偏った評価を防ぐことができます。採点者は担当しているクエスチョン以外、受験者のスコアを見ることができず、また採点作業はスコアリングリーダーなどがモニタリングし、採点の完全な正確度を目指しています。

採点の品質維持

 

1. カリブレーションテスト

カリブレーションテスト

採点前にテストを受けて合格しなければ、その日は採点することができない。

2. スコアリングガイド

スコアリングガイド

受験者1名の解答につき、各テスト3名以上の採点者によって設問ごとに評価される。

3. 採点のモニタリング

採点のモニタリング

スコアリングリーダーなどが、採点のモニタリングをしている。

Point2

意思疎通に重点を置く採点基準

スピーキングテストの採点は、発音が流暢でなく、多少文法的にミスがあったとしても、意思疎通に問題がなければ採点スケール(4~6段階)に大きく影響することはありません。
自分の言いたいことが相手にきっちり伝われば、加点評価される実践的なテストです。 意思疎通に重点を置く採点基準
上記は、TOEIC L&R公開テストにおける採点方法です
人事考課で活用されるTOEIC® Program

TOEIC® Programの各テストスコアを昇進・昇格の「要件としている」「参考としている」「新たに要件・参考とする可能性がある」企業の比率は、いずれの役職も4割前後です。

「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022」より
企業名/業種 昇進・昇格の要件
A社/建設・土木
  • 係長・主任への昇進・昇格には650点が必要
B社/化学・薬品
  • 昇進・昇格には600点が必要
C社/食品
  • 係長・主任、課長への昇進・昇格には600点が必要
D社/電機・精密機器
  • 係長・主任へは650点が必要
  • 課長以上へは700点が必要
E社/情報通信・通信サービス
  • 係長・主任へは500点が必要
  • 課長へは600点が必要
  • 部長以上へは720点が必要
F社/商社
  • 昇進・昇格には700点が必要
A社/建設・土木
係長・主任への昇進・昇格には650点が必要
B社/化学・薬品
昇進・昇格には600点が必要
C社/食品
係長・主任、課長への昇進・昇格には600点が必要
D社/電機・精密機器
係長・主任へは650点が必要
課長以上へは700点が必要
E社/情報通信・通信サービス
係長・主任へは500点が必要
課長へは600点が必要
部長以上へは720点が必要
F社/商社
昇進・昇格には700点が必要
企業名/業種 昇進・昇格の要件
A社/化学・薬品
  • 昇進・昇格にはTOEIC L&Rスコア500点、TOEIC Speakingスコア・TOEIC Writingスコア各70点が必要
B社/情報通信・通信サービス
  • 係長・主任へはTOEIC L&Rスコア600点、TOEIC Speakingスコア・TOEIC Writingスコア各80点が必要
  • 課長へはTOEIC L&Rスコア650点、TOEIC Speakingスコア・TOEIC Writingスコア各100点が必要
  • 部長へはTOEIC L&Rスコア800点、TOEIC Speakingスコア・TOEIC Writingスコア各150点が必要
  • 役員へはTOEIC L&Rスコア800点、TOEIC Speakingスコア・TOEIC Writingスコア各170点が必要
C社/情報通信・通信サービス
  • 昇進・昇格にはTOEIC L&Rスコア730点、TOEIC Speakingスコア130点が必要
D社/不動産
  • 係長・主任へはTOEIC L&Rスコア650点、TOEIC Speakingスコア140点、TOEIC Writingスコア130点が必要
A社/化学・薬品
昇進・昇格にはTOEIC L&Rスコア500点、TOEIC Speakingスコア・TOEIC Writingスコア各70点が必要
B社/情報通信・通信サービス
係長・主任へはTOEIC L&Rスコア600点、TOEIC Speakingスコア・TOEIC Writingスコア各80点が必要
課長へはTOEIC L&Rスコア650点、TOEIC Speakingスコア・TOEIC Writingスコア各100点が必要
部長へはTOEIC L&Rスコア800点、TOEIC Speakingスコア・TOEIC Writingスコア各150点が必要
役員へはTOEIC L&Rスコア800点、TOEIC Speakingスコア・TOEIC Writingスコア各170点が必要
C社/情報通信・通信サービス
昇進・昇格にはTOEIC L&Rスコア730点、TOEIC Speakingスコア130点が必要
D社/不動産
係長・主任へはTOEIC L&Rスコア650点、TOEIC Speakingスコア140点、TOEIC Writingスコア130点が必要
企業での活用事例

デンソーテクノ株式会社

~ 課長500点などスコアを昇格要件化し、社内グローバル化推進~

英語教育における指標を明確にし、現状に基づく目標スコアを設定
2,808名の従業員のうち、約94%が技術系社員です。そして、彼らのほとんどが英語に苦手意識を抱いています。

そこで、2012年度に「グローバル人材登録制度」を導入し、語学や英語学習に意欲のある社員を会社が支援する仕組みを作りました。

続けて、2014年度には、英語学習における指標と目標を定めました。 “モノサシ”として活用したのはCEFRのCan-Doリストです。4技能ごとに各レベルの「できること」が明示されているので、学習到達目標を設定するのにとても役立ちました。“測定”ツールには、4技能を網羅し、英語力の伸びを細かく数値で測定できるTOEIC Programを採用しています。

さらに、全事業部の部長を対象にニーズ調査し、CEFRに基づくスキル・レベル別の必要人数を算出しました。その結果、5年後には4技能すべてにおいて1,000人規模の人材が必要で、求めるレベルも、A2からB1以上にレベルアップさせなくてはならないことがわかりました。

しかし、TOEIC L&Rスコア上位1,000名のうち、目標とするB1レベル(TOEIC L&Rスコア550点)に達していたのはわずか200名弱で、現状と現場のニーズに大きなギャップがありました。
外発的動機付けとして、TOEIC® Listening & Readingスコアを昇格要件化
そこで2015年3月、海外業務の拡大予測に基づき、英語を習得する意欲の向上を図ることを狙いとして、TOEIC L&Rスコアの昇格要件化を通知しました。
最も苦労したのは、スコアの設定です。海外赴任候補者の基本スコアが650点、各事業部の部長が求めるスコアが550点であることを踏まえ、現実として到達可能なスコアを模索しました。その結果、係長格は400点以上、課長格は500点以上とし、2019年1月昇格者から適用しています。

また、「私には関係がない」「勉強しなくてもなんとかなるだろう」と考える社員が出ないよう、既に管理職に昇格した社員などには、役員からの声掛けを徹底しました。「600点は、あくまでグローバル人材としての入口ですよ」と、ミニマムとしての指標であることを伝え、意識の切り替えを促しました。上司が懸命に学習する姿は、部下への良い刺激にもなっています。
内発的動機付けとして、きめ細やかな学習支援を展開
昇格要件化に合わせて、英語学習をサポートする体制も整えました。当社の特徴は、その細やかさにあります。

まず、学習ツールとしてe-learningを導入しました。このe-learningは、学習努力を評価することによって昇格時のアセスメントの対象とする、救済措置の意味合いもあります。

TOEIC L&R IPテストは、年4回実施し、毎回約500~800人が受験しています。

2016年度からは、部署ごとにまとめたIPテストスコアの保有率と平均点の公開を始めました。他部署の状況を知ることで競争意識が刺激され、個人の学習意欲が高まることを狙いとしていたのですが、これに最も慌てたのは各部署のマネージャーたちでした。

また、社内で実施する語学研修や1週間の自己学習の成果を記録し、提出するシートには、毎回講師や人材開発部がコメントを書き添えて返却しています。

ポイントは、手書きであることと、些細なことでもとにかく褒めることです。交換日記のようにコメントのやり取りを繰り返すことで心の距離が近づき、信頼関係の向上だけでなく、学習者のモチベーションアップにもつながりました。
約6年半で約800人のTOEIC® Listening & Readingスコアが100点以上アップ
これらの取り組みにより、グローバル人材登録者数とTOEIC L&R IPテストスコア保有者数は、毎年増加しています。グローバル人材登録率は、導入初年度の37%から2017年度は71%まで上昇しました。スコア保有率も、昇格要件化を通知した2015年度を機に急増し、2017年度は93%に達しています。

また、2012年2月から2018年9月までの約6年半の間にスコアが100点以上アップした社員は、805名に上りました。TOEIC L&Rスコア上位1,000名のベストスコアも、CEFR B1レベル以上が405名と2014年度の約2倍に増え、2014年度に最も多かった最下層ゾーンは0名になりました。

このことから、TOEIC L&Rスコアの「昇格要件化」は、当社の社員の心に「火をつける」上で極めて高い即効性があったと考えられます。
ビジネスで出会う、実際の場面に即した問題の構成

TOEIC® Programでは、問題作成において”More Authentic”(より実際的な)というコンセプトのもと、実際のコミュニケーションで必要とされる英語能力を評価するために、現実の場面に即した状況や設定をテスト上で再現しています。

  • 日常的な内容からビジネスまで幅広い題材を出題
  • 発音は、米国のみならず、英国・カナダ・オーストラリア(ニュージーランドを含む)の発音を採用
企業の5~6割が海外出張・赴任者選抜の要件や参考にTOEIC® Programを活用

TOEIC® Programを実施している企業・団体の5~6割が、海外出張や赴任者の選抜時にスコアを要件または参考としています。

Q. 海外出張者の選抜にTOEIC® Programのスコアを利用していますか?

Q. 海外赴任者の選抜にTOEIC® Programのスコアを利用していますか?

「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022」より
海外部門に期待するTOEIC® Listening & Readingスコアは605~805点

海外部門の社員に期待するTOEIC L&Rスコアは605~805点。TOEIC S&Wスコアは、Speaking平均140点、Writing平均150点と高い水準になっています。

レベル TOEIC L&R
スコア
企業が期待する
TOEIC L&Rスコア
コミュニケーション能力レベル
A 860   Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
B 730
805 705 605
海外部門の社員に
期待する
TOEIC L&Rスコア
どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
C 470   日常生活のニーズを充足し、限定された範囲では業務上のコミュニケーションができる
D 220   通常会話で最低限のコミュニケーションができる
E     コミュニケーションができるまでに至っていない
「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022」より

TOEIC Speaking & Writing Tests(以下、TOEIC S&W)は、日常生活やグローバルビジネスにおける活きたコミュニケーションに必要な、“英語で話す・書く能力”を測定するテストです。パソコンで受験した解答データをETS認定の複数の採点者が採点し、ネイティブや英語に堪能なノンネイティブスピーカーに通じるかどうかをスコアで示します。実際に英語が使われる場面を想定した問題形式になっているので、英語での「発信力」を証明できます。

01

「英語で考え、英語でアウトプットする」能力が測れます

「意見を述べる問題」や「Eメール作成問題」など、単なる英語力に留まらず、思考力も試される、実践的な問題です。

02

英語での即応即答能力が試せます

決められた短い時間の中で、質問に対して英語で即答しなければならない問題もあり、実社会での即戦力としての英語力を試すテスト内容です。

03

コミュニケーションが取れるか どうかに主眼をおいて採点

文法の間違いや発音ミスなどは円滑なコミュニケーションの妨げにならない限り、減点対象にはならず、「実需」に基づいた英語力を測っています。

人事担当者が回答!昇進、異動、海外赴任のキャリアアップでも英語力を重要視!
Q. 聞く・読む英語力だけでなく、 話す・書く英語力を求めていますか?
YES
92.7%

英語を使う部署で9割以上がリスニング・リーディングだけでなくスピーキングやライティングも重視しています。

英語スキルについて、聞く・読むなど「インプット力・情報を理解するための英語力」だけでなく、話す・書くなど「アウトプット力・発信するための英語力」を求めていますか。(お答えは1つ)( n=122)なお、 n=500のうち「あなたの所属する部署は『日常的に、業務で英語を使用する部署』ですか。」の問いに「はい」と回答した23~49歳の企業の人事・採用担当者 (n=122) の回答率を算出。
企業での活用事例

双日株式会社

~ 人事制度×スコア。海外ビジネスを成功させる発信力に+S&W~

リスニング、リーディングについては比較的早い段階からTOEIC L&Rを導入し、人事制度上の昇格要件、海外赴任要件としてスコアを活用してきました。ただ、やはり英語力はインプット力だけでなく、インプットした情報を消化してどうアウトプットできるかという能力が非常に重要です。特に海外に駐在すると、現地のスタッフや客先に対して毎日のように情報や提案を発信するわけですから、ビジネスを効果的に進める上でアウトプット力の向上は非常に重要な課題です。

これまで、海外赴任可能な英語力の基準としてTOEIC L&Rスコア650点を定めていましたが、その基準で十分なのかという問題意識が生まれてきました。検討の結果、人事制度上の海外赴任要件を改定し、TOEIC L&Rスコアの基準を650点から730点に引き上げることになったわけです。さらに新たな基準としてTOEIC S&Wを導入し、スピーキングスコア130点、ライティングスコア140点というガイドラインを設けました。

この要件はあくまで、「せめてこのレベルはクリアして欲しい」というもので、海外でビジネスパーソンとして活躍するためにはさらに上のレベルを目指して欲しいと考えています。より高い目標を掲げることで、そこに向かって自分を高めていけるような人材を育てていきたいし、それを双日のよき文化として定着させたいと思っています。
TOEIC® Speaking & Writing Tests導入の決め手
リスニング、リーディング力は相手が伝えたことを自分が理解できたかどうか、という力ですから、そのレベルは自分である程度判断できます。一方、スピーキング、ライティング力は、自分が伝わったと思っても、相手が理解してくれなければ意味がないわけです。発音やスペルに表面的なミスがあったかどうかではなく、相手に伝えたいことが本当に伝わったかどうかを測ってくれるテストが必要だと思っています。

TOEIC S&Wは、スピーキングの細かな言い間違えや発音ミスがあっても、ライティングで多少のスペルミスがあっても、きちんと内容が伝わったかどうかをポイントに採点するテストです。スキルのみならず、実践的なコミュニケーション能力を測定してくれるテストだという点を評価しています。
企業・団体が考える社員や職員に不足しているスキル

社員や職員に不足していたり、今後強化する必要がある知識やスキル「英語」が55.0%で最多に。
「ITスキル」「リーダーシップ・組織のマネジメント能力」「国際的なビジネス感覚」などと比べて、強化の必要性が強く認識されている。

効率的な英語力向上のために、TOEIC® Programを活用

多くの企業・団体で、英語教育や研修前後の実力診断および効果測定にTOEIC® Programのスコアを利用しています。

Q. TOEIC® Programの結果をどのように利用していますか?(複数回答)

「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022」より
企業での活用事例

リックス株式会社

~ 技術部門のグローバル化に向けた英語教育の成果指標としてTOEIC® Listening & Reading Testを活用~

当社は、日系企業の海外拠点にとどまらず、海外企業の開拓も推し進めることで「グローバルニッチトップ企業」となることを目指しています。

しかしながら、技術部門には現在、海外のお客様と直接コミュニケーションできる技術者や設計者が数人しかいません。そのため、海外からの来客時や海外への出張時は、英語が分かる営業担当者と2人で対応しています。しかし、それではお客様とのスムーズで正確な意思の疎通は難しく、海外の競合企業と対等に戦っていくことができません。また、工場を訪れる海外のお客様の増加に対し、工場や会社を英語で案内できる社員も不足しています。ですから、技術部門でも英語ができる人財の育成は喫緊の課題の1つでした。
受講社員を選抜し、レベル・業務に合わせた目標を設定
英会話講座は2017年から毎週1回、業務時間内に実施しています。既に業務上英語を必要としている社員とこれから英語が必要になると思われる若手社員を中心に選抜し、2019年は習熟度別に3クラス、計13人が受講しています。

まず6月に、各受講生のレベルに応じた目標を設定します。3年後にどうなっていたいかという「長期目標」、長期目標を達成するために3カ月後までにできていることを具体化した「短期目標」、そして、毎日または毎週やることを定めた「行動目標」の3つに分け、約3カ月後の10月に目標の振り返りと再設定のための個別面談を実施しています。
TOEIC® Listening & Reading Testを活用して英会話講座の成果を測定
初年度はバイリンガルの日本人、2年目はネイティブスピーカーのアメリカ人に講師を依頼しました。講座の最終回には、技術者は製品紹介、その他の社員は会社紹介をテーマに10分間のプレゼンテーションを実施しました。事前に用意した台本を見ながらのプレゼンでしたが、皆の前で英語で発表することはとても貴重な経験になったようです。また、英語力の伸長を評価する方法として電話によるスピーキングテストも行っていました。しかし、受講生からは「何をどう改善すれば、どれだけスピーキング力が上がるのかが分かりにくい」という声がありました。

そこで2019年は、イギリス人のネイティブスピーカーに講師を依頼するとともに、新たな評価方法としてTOEIC L&Rを導入しました。6月から年4回、団体特別受験制度(IPテスト)を実施する予定です。

6月と9月のスコア平均点は、Listening、Readingともにほぼ同じスコアでした。ただ、個別の変化を見ると、きちんと講座に出席し、自らテキストを購入して自習にも励んでいた受講生は大きくスコアが上昇。頑張れば頑張った分、スコアという目に見える数値で変化が示されるTOEIC L&Rは英語学習のマイルストーンとして非常に有効だと感じました。

TOEIC L&R導入のメリットは他にも、業務時間内に社内で受験が可能なことや、「次は650点を目指そう」といった具体的な目標が立てやすいこと、主体的な学習をサポートする公式教材が充実していることなどが挙げられます。今後は、IPテストの結果を基に学習方法の指導・改善も行っていきたいと考えています。

TOEIC® Program
英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテスト

初・中級者向けのTOEIC® Bridge Testsをご存知ですか?

TOEIC Bridge® Testsは、スコア表示による評価方法などのTOEIC Testsの特長を備えつつ、初・中級レベルの学習者を対象に開発されたテストです。英語初級者が多く、TOEIC Testsでは難しすぎるとお考えの場合、TOEIC Bridge® Testsの導入がおすすめです。

1

TOEIC Testsより易しい

 

基礎的な英語によるコミュニケーション能力を測るテストです。
TOEIC L&Rよりリスニングスピードはゆっくりで、例としてはネイティブスピーカーが注意深く話す際のスピードです。

2

TOEIC Testsより日常的で身近

 

ビジネスシーンではなく、日常生活など身近なシーンを題材としています。
TOEIC Bridge S&Wでは、日常会話はもちろん、メール、SNS、ビデオ通話といった現代のコミュニケーションシーン、実際の場面に即した内容を出題。

3

TOEIC Testsより時間が短い

 

時間はそれぞれTOEIC Testsの半分です。

  • TOEIC L&R 約2時間 → Bridge L&R 約1時間
  • TOEIC S&W 約1時間20分 → Bridge S&W 約52時間